司法書士 魚本晶子 事務所_

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つぶやき:違いを受け容れる

つぶやき:違いを受け容れる

2回目のワクチン接種を終えましたが、なんだか安心はまだまだできそうにないですね。そのワクチンも接種する権利、しない権利とそれぞれ考え方がありますね。

オリンピック開会式当日の新宿御苑から見たブルーインパルス。とてもかっこよかったです!

オリンピックについても、このコロナ禍で開催すべきか、中止するか?と大変論議を呼びました。終わってみれば、やってよかったーーーという声が大きかったような・・・人の気持ちなんて変わりやすいものですね。

ちょうど昨日、日頃お世話になっている先輩が1年以上前から企画してきたイベントが開催され無事終わりました。私はボランティアとして、前日にコロナウイルスの抗原検査をして陰性を確認して運営側に参加しました。開催前は緊急事態宣言下で行うべきか否か、参加すべきか否かとても悩みました。関係者の中でも、様々な考えが渦巻きました。

業務をしていても、いろいろ悩むことがあります。遺産分割協議もそうです。協議もあと少しで成立、頂上目前の8から9合目あたり、と思っていたら、ふとしたことから双方に隔たりが生じ、あっという間に弁護士さんへバトンタッチしなければならない揉め事になってしまったり。〝ふとしたこと〟というのもそれぞれの「考え方の違い」を、それぞれが一歩も引かず、そして「違いを受け容れる」気持ちになれない・・・、といったことです。共同事業経営がうまくいかない場面も同じことが見受けられます。司法書士会の調停センターの運営委員として「ADR(裁判外紛争解決)」の調停に関わっていますが、このセンターご相談される事案でも同じようなことがよくあります。当事者の方が、それぞれの思い、考え方をもって調停の場に臨まれて、話し合いを重ねる。それぞれの思いの奥底にあるものや、背景を聞き、相手に伝える。すべてを理解し合えるわけではないけれど、聞いているうちに、「ああそだったのか・・・」「まあ、確かにそういう考え方もあるかも・・・」という気持ちが出てくることもあります。気持ちに変化が出てきます。この気持ちの変化を、意地を張ったりして止めることはないと思うのです。カッコ悪いと思うこともあるかもしれないけれど、それは相手も同じなのではないでしょうか?

周囲の考えが、自分と違うのは当たり前。国籍や、肌の色や、性別や、年齢や、住んでいる町や、家族構成や、皆の違いを挙げればきりがないです。違うなぁ・・・と思ったときに、一歩引いて、なんでだろう?とか、それもあるかも、とちょっと立ち止まってみるのもいいのではないでしょうか?

ちょっとしたことで、自分も相手も楽になるのではないかしら?と日々の出来事やお仕事で思っています。(魚本)

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